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総論 |
NC研磨機PM-80型 |
全自動NC研磨機APM-800型 |
この方法によれば、従来のようにCG工程を必要としません。ダイヤモンドペレット皿で直接研削します。硝材の凸凹、刻印、食み出し等があっても問題なく研削し、ピリ、欠け、バリを発生させません。通常、一面当たり肉厚0.5mm~0.7mm程度一気に研削しますが、ガラス硝材材質、ダイヤモンドペレット粒度、ボンド材質により差異はありますが、研削時間は平均40秒~70秒程度で完了します。この時ダイヤモンドペレットの摩耗量は0.2μm~0.5μm程度となります。使用するダイヤモンドペレットは、現在 使用されている#400~#800~#1200をそのまま使用出来ます。但し、球芯研磨機で単球加工用に使用中のダイヤモンドペレットに限ります。 |
次に中心肉厚ですが、±10μm(幅20μm)以内に自動コントロ-ル出来ます(下記データ参照)。 |
以上のように、従来のガラスレンズの加工常識を越えるものと思います。この方法は過去半年間に渡る実用テストにより実証、開発された方法「CGレスオプション」(特許出願済み)です。添付デ-タでは、研削20面ごとに5μmの中心肉厚補正(揺動高さ・R補正)を駆動させて居り中心肉厚±5μmを実現させて居ります。又、このことより5μm÷20面=0.25μmとなり、加工1面に於けるダイヤモンドペレット摩耗量は、0.25μmであることが解ります。ダイヤモンドペレットは必要以上のダメ-ジを受けず、従って、研削加工面Rも安定して一定Rに仕上げることが出来ています。 |
総括 |
上記は研削工程にのみ焦点を当て実証した結果ですが、本装置、オプションを研磨工程への応用も十分可能であり、研磨工程に於いても、更に進化されることが期待されます。今回実施の対象としたレンズは硝材入手の都合上のこともあり、10φ~80φ、凹凸5R~平面、硝材摩耗度70~250の範囲に於いて加工検証されたものですが、その全てに於いて、上記の内容範囲にあります。更に、この技術はダイヤ粒度、ボンド等の検討により、更に広範囲の硝材に適応出来るものと思いますし、又、各社ノウハウが更に活かされるものと考えます。今後更に進化し、レンズ加工に大きく貢献出来るものと思います。現在、弊社内に於いて常時加工状況を御見学頂けますので、ご希望の方は御連絡下さい。 |